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肩こりに効くと言われるストレッチが全然効かない理由1選

オフィスで気軽にできる”肩こりに効く”ヨガのポーズとは|アデコの派遣

こんにちは!レミーです。

今日は、肩こりに効くと言われるストレッチが全然効かない理由1選ということで書いていきます。

 

先に結論から言うとオーダーメイドの対処ではないからです。

一言で肩こりと言っても個人によって原因も状態も違います。

筋肉が固く緊張して肩こりになっている人もいれば、筋肉が伸ばされて肩こりになっている人もいるんですね。

その伸ばされて肩こりになっているタイプの人がストレッチを行うとどうなるでしょうか?

余計に筋肉は伸ばされて肩こりに効くどころか悪化させてしまう危険もあります。

 

そこで肩こりのタイプをいくつかご紹介し正しい対処法についてできるだけ詳しく説明していきますね。

 

 

肩こりタイプその1 防御態勢

身体は何かしらのストレスが掛かると身体全体を丸めて防御態勢に入ります。

ボクサーのガードしている姿を想像してもらえると分かりやすいと思います。

 

身体に掛かるストレスというのは物理的に攻撃されるストレスもあれば、精神的な面での見えないストレスもあり、どちらも身体の防御態勢を作り構えてしまう傾向があります。

 

実際の身体では心臓や肺を守るために背中が丸まって肩甲骨が上がり上腕骨が内巻きに捻られている状態になっています。

首から肩にかけて筋肉の緊張が起こっているので肩こりを感じることが多くなってきますね。

 

このタイプの方はストレスが掛かっている期間や時間にもよりますが、体幹部から整えていかないとストレッチをし続けても改善は難しいですね。

ストレッチの一時的な効果は期待できるかもしれませんがストレスに強くなる身体作りをお勧めします。

 

肩こりタイプその2 上肢の疲労

上肢は上腕(力こぶ)と前腕(手首と肘の間)と手指で構成されていて、滑らかに均等に使えていればそれほど疲労は起こさないのですが、ある一定の筋肉や関節だけを使っていると肩こりが起きてきます。

その代表例は上腕二頭筋(力こぶ)の過使用でこの筋肉に力が入り続けると僧帽筋(肩こり筋肉)や肩甲骨周りの筋肉が引っ張らて肩こりを起こします。

 

このタイプでは首や肩のストレッチはNGで腕や手のストレッチやケアをしてあげることで肩こりがなくなっていきます。

 

肩こりタイプその3 姿勢の崩れ

最近よく言われるのがスマホ首ですね。

腰が丸まって頭が前に出て肩は内巻きで目を酷使するという肩こりコンプリートのような姿勢です。

 

スマホ首に関わらずパソコンや書き物をする時も同じで姿勢が崩れていると肩こりになりやすいですね。

特にこのタイプの方は集中して筋肉を凝らせてしまうことが多く、その姿勢が染みついてしまうこともしばしばです。

 

このタイプの方は一時的なストレッチよりも習慣を変えてあげることで早期に肩こりから解放されます。

スマホを見る姿勢とパソコンをする姿勢どちらも共通して言えることは胸を閉じないように気をつけようってことです。

胸が閉じている=息が止まって酸素不足です。

脳みそは酸素が足りないと不安になり防御態勢に滑車が掛かります。

肩こりに限らず呼吸は生命現象の中枢なので軽視せずいきたいですね。

 

肩こりタイプその4 内臓疲労

胃や肝臓の疲労が溜まると肩こりを感じやすくなります。

特に年配の方に多く肩回りの筋肉は柔らかいのにガチガチに肩が凝ってるアピールをされます。

 

このタイプの方は背骨が動いていないことが多く体幹部の運動をしてあげると肩こりは無くなっていきます。

背骨から出る神経も調整され内臓の働きもよくなりますしね。

 

肩こりタイプその5 マッサージしまくり

気付いている方もおられると思いますが、マッサージをして肩こりを作っているタイプです。

筋肉は押したり揉まれると攻撃されていると勘違いをして防御反応で余計に固くなる習性があります。

筋肉の刺激量が適度なものならそれほど大きな問題になりませんが、

刺激量が多ければ多いほど依存性は高まり更に強い刺激を求めないと満足できなくなってしまうんですね。

 

結果、肩こりをなくすために行っていたマッサージが肩こりを作るマッサージになってしまっているんですね。

対処法としてはマッサージを止めることです。

ただ、マッサージを受ける目的も人それぞれですし、上手い下手があるのも事実です。

気持ちいいから受けるというのは全く否定しませんし、実際に肩こりが楽になるマッサージもたくさんありますからね。

 

実はマッサージに限らずストレッチでも同じことが言えて、ストレッチもやり方を間違えると肩こりを作る原因になってしまいます。

筋肉の働きには収縮と弛緩という2種類の働きしかなく、ストレッチの伸張という働きはありません。

筋肉は伸ばされるという行為を嫌っていて逆に固くなる習性があります。

医学的には伸張反射と言われていますね。

筋肉を伸張する場合は慎重にするのが鉄則になります。

 

最後に

最後に少しダジャレを入れてみました。

 

大事なことなのでもう一度言っておきます。

筋肉を伸張する場合は慎重にする。

 

ストレッチをする行為自体が悪いという訳ではなく、その行う目的とやり方を間違えると肩こりはなくならないよというお話です。

 

自分の今の状態を正しく認識すれば必要最低限の刺激で身体は癒されます。

今身体にとってやっていることが本当に良いものなのか疑ってみることも大事かなと思います。

 

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